★微かな追憶★
それは小さい女の子。
ボクの背丈よりも、ずっと小さい女の子。
だけどボクには、彼女のことがわからなかった。
泣いているのか、それとも笑っているのか…
どんな表情をしているかさえわからないんだ。
……だけど、何でだろう。
ボクは思った。
そんな彼女のことをもっと知りたいと。
楽しい話をして笑わせたい。
そして仲良くなりたい…そう思ったんだ。
雪兎
「ねえ、キミの名前は何て言うの?」
だからボクは勇気を出して彼女の名前を聴いてみた。
だけども、返事は聞こえない。
ボクはもう一度だけ話し掛けてみた。
雪兎
「ボクは『ユウ』って言うんだ。キミの名前は?」
すると、彼女の口がやっと開いた。
ボクの耳へと小さな声を届けてくれる。
それは―――…
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